saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第8話 ーーー Q&A 六 & 最後の質問

「ごちゃごちゃごちゃごちゃ」

六番目の質問ーーー

“ 誰もが言うまでもなく何であれ自分の得るものを得,そして自分の得ないものは得ていません。そして自分がそれを得ているというのを知るのと自分がそれを得ているのを知らないのとの間の一線はどちらかというとか細いもののように思われます。自分が得るものを 得 る のと,それを 納 得 するのとは違うのですか ? こう聞いたところで,私は ある意味ではもちろんそれは違うと気づきました。というのも言葉があいまいだからです。「得」という言葉には受け取るというのと理解するというのと両方の意味があります。ごちゃごちゃごちゃごちゃ,どうぞ はっきりさせてください。 ”



アヌラグ (英語版編集担当の女性サンニャーシン)
あんた どうも E.S.T. 馬鹿みたいだね
ごちゃごちゃごちゃごちゃ・・・



七番目の質問ーーー「冷蔵庫の中の男」

“ なぜ私は サンニャースを取らなければいけないのですか ? ”



なぜならば
明日になったら あなたは いないかもしれないからだ
次の瞬間には あなたはいないかもしれない

そして サンニャースとは
この瞬間を 徹底的に
トータルに
完全に 生ききる という ひとつのヴィジョン以外の何ものでもない


サンニャースとは
ずばり,自分はもうこれ以上 生を延期しないぞ という意味なのだ
サンニャースとは
ずばり,自分はもう夢の中には生きないぞ
自分は この瞬間を ひっとらえて
その汁を 全部,いまのいま絞り取るぞ という意味なのだ
それが サンニャース

それは ひとつの 強烈な生き方
敏感な生き方に ほかならない

そして 覚えておくがいい
生は とても偶然的なものだ
誰も 知りやしない


この話を 聞きなさい

ひとりのセールスマンが,ある日 予定外の時間に 家に帰って来た
そして,ドアを くぐるやいなや 彼が最初に吐いた言葉
「奴は どこにいる ?
奴がここにいるのは わかっているぞ
骨の髄までビンビン来る ! 」


そのとき台所で食器を洗っていた彼の妻君は
「あなた 誰を探しているのよ ? 」と言った


セールスマン
「しらばっくれやがって
誰のことだか わかっているくせに
絶対 探し出してやる ! 」

彼は 洋服ダンスの中から ベッドの下から
屋根裏まで しらみつぶしに調べあげた

たまたま彼が 二階の窓から 外を見ると
金髪の若い男が 赤いスポーツカーに 乗り込むのが見えた
「ほら いたぞ ! 」
彼は 言った
そして,冷蔵庫を むんずと抱え上げると
窓から それを 一気に投げ落とした
車の中の その男は 押しつぶされ
セールスマン自身も 心臓発作で死んでしまった


聖ペトロ (天国の門番をしているとされる12使徒のひとり)
「どうしたというのだね,お若いの ?」

若者
「私は冷蔵庫に押しつぶされて 死にました」

聖ペトロ
「で,おたくは ?」

セールスマン
「窓から冷蔵庫を投げ落とそうとしている間に 心臓発作で 死にました」

三人目の男に向かって 聖ペトロ
「あんたは 何で死んだ ?」

三人目の男
「それがですね
私がその冷蔵庫の中に坐って 我が身を案じておりますと・・・」


ん ? 人生には 何があるか わからない
誰も どこから冷蔵庫が降って来るか知りやしない
その中には坐って我が身を案じている人も いるかもしれない

私が サンニャーシンになれというのは そのためだ

これこそ生きるべき唯一の瞬間なのだ

そして,ほかの瞬間など 何もない



第8話ーーーQ&A 終わり,


( この後に続く
第9話ーー彼方からのメッセージ と 第10話ーーQ&A は 第2話の前に 投稿済みです。)


「般若心経」
1980年 1月10日 初版第 1 刷発行
2004年 7月20日 初版第 13 刷発行

著 者ーーーバグワン・シュリ・ラジニーシ (OSHO)
訳 者ーーースワミ・プレム・プラブッダ
発行者 ーー和田禎男
発行所 ーー株式会社 めるくまーる