saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第4話ーーーQ&A 最初の質問 (01)

最初の質問ーーー「自殺考」

“ 私の家系は 曽祖母も含めて母方に 4人も自殺者がいます。 このような環境は その人の死に どんな影響を与えるでしょうか ? 一族を貫いて主旋律のように流れている この死の倒錯を克服するには 何が役立つでしょうか ? ”



死という現象は 最も神秘なるもののひとつだ
そして 自殺という現象も またしかり
表面から自殺が何であるかを 決めつけないこと
それは いろいろなものであり得る
私自身の理解するところによれば
自殺を犯す人たちというのは 世の中で最も敏感な人たちだ
とても知性的な 人たちだ
彼らの敏感さがゆえに
彼らの知性がゆえに
彼らは この神経症的な世界に 対処してゆくことに 困難を見出してしまう


社会は神経症的だ
それは神経症的な基盤の上に存在している
その 歴史全体は 狂気の,暴力の
戦争の,破壊の歴史なのだ

ある人は「私の国は 世界一の国だ」と言う
さあ,これは神経症
ある人は「私の宗教は世界で最大の,最高の宗教だ」と言う
さあ,これは神経症

そして,その神経症は まさに血や骨にまで染み込んでしまっている
そして人々は ごくごく鈍く,鈍感になってしまっている
彼らは そうならざるを得ない
さもなければ 人生など不可能だろう
あなたのまわりの このどんよりした人生に対処してゆくには
あなたは 鈍感にならなくてはならない
さもなければ,あなたは調子が おかしくなってしまう
調子が狂いはじめるだろう

もしあなたが 社会と調子が合わなくなりはじめると
社会は あなたに 狂気を宣告する
狂っているのは 社会だ
なのに,もしあなたが それと適合していないと
社会は あなたに 狂気を宣告する
だとしたら,あなたは気違いになるか
社会から脱け出す道を 見つけ出すかのどちらかしかない
それが自殺の何たるかだ

生は耐え難いものになる
自分のまわりにいる かくも大勢の人たちと対処してゆくのは 不可能に思われる
それも彼らは全員 正気ではないときている
もし精神病院に投げ込まれたら あなたは どうする ?


私の友人のひとりが そういう目にあった



(01)終わり・・・(02)へ 続く