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「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

質疑応答集「七日めの朝 --- 07 」by OSHO

(…どの個人も それぞれが 一つの深い神秘だ、内部に 入っていけばいくほど 底知れない。
だが 私たちは たがいに退屈してしまう。
というのも ただ外側の縁(フチ)のところに、いつも その外面に とどまるからだ。)

こんな話を読んだのだがね-ーー
一人の男が ひどく病んでいた。
彼は あらゆる種類の いわゆる “療法”を試みたが、何も役に立たなかった。

そこで彼は 或る催眠療法をする人の許に行った。
その人は 彼に、 “私は病気ではない” と 何度も何度もくり返し言うマントラを、暗示を一つ 与えた。
朝 少なくとも十五分、そしてまた夜 十五分をくり返す。
“私は病気ではない、私は健康だ------”
日中も 思い出したらいつでもこれをくり返す。

すると、数日のうちに 彼は回復しはじめた。
そして数週間の後には 完全によくなっていた。
そこで彼は 妻に言う。
これは 奇跡だよ!
もう一つ別の奇跡を起こしてもらうために もう一度あの催眠術師のところへ行こうと思うんだがね。
私は最近 性欲がほとんどなくなっているんだ。
欲望が ないんだよ---
だから性的な関係が ずっとストップしている------

欲求不満におちいっていた妻は 喜んで言った。
ぜひ行ってらっしゃいよ!

彼がふたたび催眠術師を訪れて 戻ってきたとき妻が訊ねた。
どんな マントラですか?
どんな暗示を 今度はもらったの?

しかし夫は おしえようとしない。

だが数週間もすると 彼の性欲は戻りはじめた。
ふたたび欲望を感じるようになってきた。
妻のほうは 当惑してしつこく訊くのだが、夫は笑うばかりで 何も言おうとしない。

そこで彼女は或る日、彼が 朝、浴室の中で 例の瞑想、十五分間のマントラをやっているとき、何を言っているのか 立ち聞きすることにした。

と、彼は こう言っていたものだーーー
彼女は私の妻ではない
彼女は私の妻ではないーーー!


私たちは 他者をきめてかかる。
誰かが あなたの妻だ とする------と、そこで関係は終りになる。
誰かが あなたの夫だ とする------と、そこで関係は終りになる。
もはや そこには冒険がない。
ん?
相手は 一つの 物 に、日用品になったのだ。
相手は 今では探し求めるべき 一つの神秘として在るのではない。
相手は もう新鮮ではなくなっている。

憶えておくがいい。
どんなものも年輪とともに死んでいく ということを。
外面は 常に古く
中心は 常に新しい。
外面は 新しいままではいられない。
一瞬一瞬、古くなり かび臭くなる。
が、中心は 常に 新鮮で若々しい。


あなたの魂(ソウル)は 子供でも青年でも老人でもない。
あなたの魂は ただ たんに永遠に新鮮なのだ。
それには年令というものがない。
自分で 実験してみたらどうかね。
あなたは若いかもしれないし 年寄りかもしれない
ただ眼を閉じて 自分で知るがいい。
自分の中心(センター)が どうであるかを感じてみてごらん。
老いているかね?
若いかね?

あなたは、中心(センター)とは そのどちらでもないと感じることだろう。
それは 常に新しい
けっして 古くはならない!

なぜだろうか?

それは、中心は 時間に属さないからだ。

時間のプロセスの中では すべてが古くなる。
人間が 一人生まれるーーー
その肉体は そのときからすでに老いはじめる!

この子は 生まれて一週間ですよ と言うとき、私たちは
この子の中に 一週間分の 老いが沁みこんだのだ という意味で言っているのだ。
この子は すでに七日間も死に向かって時を過ごしている。
七日間の死路を すでに終えたのだ。
この子は 死に向かって進んでいる。
遅かれ早かれ 彼(彼女)は死ぬことになる------

時間の中で やって来るものは何であれ古くなる。
時間の中に入る瞬間、それはもう古く老いていく。
あなたがたの肉体は老いている
あなたがたの外面は老いる------
それを永久に恋することなどできない。

しかし
あなたがたの中心(センター)は 常にフレッシュだ。
それは 永遠に若々しい。
ひとたびあなたが それと接触しはじめたら
愛は 一瞬毎に 発見されてくる。

そうなったら ハネムーンは けっして終らない。

もし終るとしたら それはハネムーンではなかったのだ。
それは たんなる面識にすぎなかったのだ------



さて、憶えておいてほしい最後のことーーー
愛の関係にあっては
あなたがたは、何かが うまく行かないと きまって相手のせいにする。
もし何かが 思ったような起こり方をしなかったら、責任は相手にあることになる。

このことは、将来の成長の可能性を すべて破壊する。
憶えておきなさい。
責任があるのは 常に あなた自身だ、自分を変えるがいい。
ゴタゴタの元になる性質を落としていくことだ。

愛を 自己変容とあらしめなさい。



質疑応答集「七日めの朝 --- 08」by OSHO へ 続く---