saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

「Intuition」はしごの三本の横木 ⑩ OSHO

(…まるで、私がセックスを広めているとでもいうかのごとくだ。)


 もし、誰かがセックスというものを広めているとしたら、それはあなたの神にちがいない。
私は それには何の関係もない。
神が子供たちに セックスホルモンを提供しているのだ。
神が やめるべきなのだーー神が法王の言うことをきくべきなんだよ!
しかし、これらの雑誌は 神にも反対していない。
なぜならば、神が マーケット全体を与えてくれているからだ。
法王とポルノ製作者たちは 深い陰謀でつながっているのだーーそして 彼らは一緒になって 私に反対する、なぜならば、私が 単に彼らが演じているゲームを台無しにするからだ。

 これら両方のタイプの人間たちは 抑圧を利用しているのだ。
そのために 彼らがなんとしてでも私に反対するのは理にかなっているーー彼らは双方とも 私に反対だ。
私が セックス国を作ったということであれば、少なくとも『シュテルン』誌は 私に反対すべきではない。
彼らは幸せのはずだし、彼らは私に 賛成すべきだ。
しかし、違うのだ、彼らは完全に怒っている。
彼らは 自分たちがなぜ私に怒っているのか自分でも気が付いていないのかもしれない。
彼らは 全く無意識的にそうしているのかもしれない。
しかし、無意識だととしても、それもまたそれなりの理由がある。

 何かを抑圧すると、それは 価値のあるものになる。
抑圧すればするほど、それはもっと価値があがる。
抑圧しなければ、それは 価値を全く失う。

 表現しなさい、それは蒸発する。

 私は 世界に言うことができる、私のコミューンは セックスが何の意味も持たない唯一の場所だとね。
セックスに何の価値もないのだ。
誰もセックスになどかまっていない。
誰も セックスを夢見てなんかいない、そして、誰もセックスに ファンタジーを描いたりしない。
実際のところ、みんなは 私にいつも書いてくるのだ。
「和尚、どうしたらいい?
僕のセックスライフは全く消えてしまった」と。
 私は言う。
「どうしろだと?
そんなものは消えさせてしまえ。
何もする必要はない。
それが ここでの目的だからだ。
つまり、それは消えるべきなのだ!
それを消すために何の努力もしなくてよい。
しかし、それが消え始めたら、それをとめようとしてはいけない。
さよならをしなさい。
それが消えることはただ、すばらしいことだ」
しかし困ったことに、セックスの欲望が消えてゆくと、彼らはもう何にも残っていないと思うのだ、なぜなら、セックスこそが、彼らの興奮であり、エクスタシーであり、喜びの すべてだったからだ。

 だが、それは 違う。
本当は もっとたくさんのことが待っているのだ。

セックスの欲望を なくしてごらん、そうすれば、あなたのエネルギーを もっと高い種類の興奮、もっと高度なエクスタシーのために使うことができるのだ。

 無意識のなかに 抑圧されたものがなければ、あなたの中の 無意識と意識が出会うーーそれは 会合と合併の瞬間だーーまさに その瞬間、もう一つの 偉大なチャンスが あなたに開かれる。

あなたは もはや、低次元のものに かかわらないから、あなたの 全エネルギーが より高次のものに使われるようになる。

 あなたは今、中間の階にいる。
意識的なマインドだ。
しかし、無意識も そこにあるから、あなたはまだ それを抑圧することに かかわっている。

あなたはそれを 抑圧し続けているーーそれを抑圧することができたとしても、それで終ったわけではない。
あなたは それを抑圧し続けなければならないのだ。
なぜならば、それは 何回も何回も 浮上してくるからだ。

Pp. 45-47
「Intuition」OSHO

訳者/山川紘矢+山川亜希子

発行/株式会社KADOKAWA