saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

「Intuition」はしごの三本の横木 ⑥ OSHO

(…もし、あなたが本能を完全に満足感から切り離そうとすれば、本能は非常にパワフルになってーーほとんどドラッグなみにーーあなたを酔わせて、あなたに幻覚を起こさせる。)

中世においては 法王が開始した特別な法廷で 告白をした僧侶たちがいた。

それは 正直な尼僧や僧侶が呼ばれて告白をさせられた 大陪審の法廷でのことだった。
そこでは、
「悪魔や魔女と性交をしているかどうか?」ということが問いただされたのだった。
すると 何千人もの僧侶や尼僧たちが告白した。
「はい、魔女が夜中にやってきます。
はい、悪魔が夜中にやってきます」

 修道院の 城壁もカギも彼らの侵入を防ぐことはできなかった。
彼らとは 悪魔や魔女のことだ!

僧侶や尼僧たちは 魔女や悪魔がどんな姿をしているかを正確に語った、そして、どうやって自分たちを性行為に引き入れて 誘惑するか、そして、それに抵抗することは ほとんど不可能だということを語ったのだった。
そして、これらの告白をした僧侶や尼僧たちは 生きたまま火あぶりの刑に処せられたのだった。
それは 他者たちへの 見せしめのために行われたのだった。

 しかし、実際のところは、そんなことは 誰も見たりはしていないのだ、戸を開けておいたとしても、魔女が あなたのところへやって来るようなことはない。

悪魔や魔女が カトリック教徒のところだけに来るというのは、どうしてなのだろうか? ーーそれは 全くもって奇妙なことだ!
かわいそうなカトリック教徒は 何か悪いことでもしたのだろうか?

 その理由は 簡単だ。
彼らは セックスをあまりにも抑圧していたのだ。
だから、それが無意識の中で 沸騰点に達するほどになっていたのだ。


Pp. 39-40
「Intuition」OSHO

訳者/山川紘矢+山川亜希子

発行/株式会社KADOKAWA