…「シロアリは ホウ酸で絶滅!」

「シロアリはホウ酸でやっつけなさい!」
荒川 民雄 (著)

木の住まいを人に優しくコストのかからない長期優良住 (住まいの学校ライブラリー) https://www.amazon.co.jp/dp/4906783023/ref=cm_sw_r_other_apa_vkjsyb60G7VGZ

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簡単に説明します。
…みなさん お馴染みの 自分で作れる「ホウ酸団子」は、ゴキブリ駆除に活用されています。

ホウ酸が、効力を発揮する対象は「腎臓を持たない動物」。
なので、ペットには無害---である(多量はだめ!)

例をあげると
「アリ、ダニ、ノミ、ゴキブリ」それと「シロアリ(白蟻)」となります。

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印象的だったのは、アメリカ、ハワイ、ニュージーランドでは、建築材料に、ホウ酸を染み込ますことで「シロアリ防除」に対処している---とのことでした。

…この本の 109ページの「おわりに」という著者からのメッセージを転載いたします。

 本文には書きませんでしたが、過去10余年、私が最もエネルギーを注いだのは、木材保存関連規格の改正や ホウ素系木材保存剤の認定をめぐる業界、協会、所轄官庁との交渉でした。
交渉にあたっては、米国大使館高等商務官、須藤高司氏に一方ならぬお世話になりました。
須藤氏の援助のおかげで、所轄官庁と面談もスムースに運び、当方の見解もまじめに聞いていただけたと思います。

 また、この交渉を通して、わが国の不透明性、不公平性を身にしみて感じました。
行政は 規格の運用を業界に任せます。
業界は、自分たちの市場を外敵から守るため規格を複雑化し、新しい動きを抑制します。
不正な自由競争の抑制は、結局日本の技術力を相対的に低下させ、国力の減衰を招きます。
産業規格の運用は、消費者を含めた公正、中立な第三者が行うべきです。

 4章で記述しましたが、住宅と合成殺虫剤とのかかわりも不透明性を払拭できません。

シロアリの被害に悩む先進国の中で、日本だけがシロアリ予防の目的で、合成殺虫剤を住宅木部に塗布することを認めています。
この悪習は、クロロピリフォス薬害事件を惹起しながら今日も続いています。
今世紀に入って母親の殺虫剤暴露と生まれる子の知的障害の相関性が海外で話題になっています。
また、昨年 (2012年) 2月には、東京都医学総合研究所の研究班が、住宅の防蟻剤として大量に使用されているネオニコチノイド系農薬の発達期の脳に対する危険性を指摘しました。
人を幸せにするはずの住宅が悲劇の温床にならぬよう国民的議論が必要と思います。

 木材保存の仕事を手がけて 18年になります。
この間、懇切にご指導いただいた京都大学農学部 角田邦夫博士(故人)、米国US Borax 社の Mark Manning 博士、米国Nisus 社の Jeff Lloyd 博士に厚くお礼申し上げます。

 また、本書を執筆する機会を下さった一般財団法人「住まいの学校」常務理事・石原秀一氏、ホウ素系木材保存剤普及のため共に努力してきた NPO 法人ホウ素系木材保存剤普及協会の皆様に心から感謝いたします。

2013年 2月