(…真理が重要であり得るのは、その真理なくしては、あなたが自由でいられないと感じる時だけだ。)
が、そうであれば、真理は 手段としての 道具的な価値がある。
それが ギリシャマインドと、東洋マインドとの あり方の違いだ。
そこに 矛盾はない。
私は「真理は 人を自由にする」と 言った。
が、それが真理たるのは、それ が 人を自由にするからだ。
自由が 最終目的で あるべきだ。
そうすれば、あなたは 真理でさえも使うことができる。
真理が 最終目的であるべきではない。
さもないと 間違った方向に進んでしまう。
真理が最終目的なら、あなたは 理知を通して 存在にアプローチし始めるだろう。
すると、一歩一歩が 別の道へと あなたを導き、一歩一歩が 鎖を作り出す。
あなたの質問の中の わずかな違いが、その ごくわずかな違いが、あなたの 道全体を変えてしまうことになる。
その道は、極めてデリケートなのだ。
…07へ 続く
「究極の錬金術 Ⅱ 」古代の奥義書 ウパニシャッドを語る by OSHO,
(翻訳者) スワミ・ボーディ・イシュワラ
(発行所) 市民出版社