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「二つの困難」06

 どのように ものごとが機能しているか、どのように ものごとが機能しつづけるか、どのように ものごとが起こりつづけるか、見極めなさい。

欺瞞が 他の欺瞞を呼ぶ。

あなたは ほとんど騙されている。

ぺてんに かけられている。

そして、あなたを騙している人たちでさえ、おそらく それを意識的にしているのではない。
彼らも また、他人に騙されてきたのかもしれない。

父親、母親、教師なども、ほかの他人たち---彼らの父親、母親、教師たち---に騙されてきた。

そして今度は、彼らが あなたを騙そうとしている。
あなたも、同じことを 自分の子供にしようというのだろうか。


 より優れた世界、人びとが より知性的で意識的な世界では、子供たちに、存在証明というものが 偽りであることを教える。

「それは必要なものだから、私たちは それを与えよう。
だが、それは、おまえが『自分は誰か』を見い出すときまでのことにすぎない」。

それは真実とはならない。
だから、すみやかに「自分が誰か」を見い出すほうがいい。

できるだけ すみやかに、この考えを落とせるほうがいい。
なぜなら、それが落ちたまさに その瞬間から、あなたは 真に生まれ、本物となり、真正となるからだ。
あなたは〈個〉となる。


 他人から集めた意見は「人格」をもたらし、内側から知るに至った知識は「個性」をもたらす。

人格は 架空のもので、個性が 本物だ。

人格は 借り物だが、真実、個性、真正さといったものは、けっして借りられるものではない。

「あなたは これだ」と 言える人は誰もいない。


 他の誰にも できないことが 少なくともひとつある。
それは、「あなたは これだ」という解答を 与えることだ。
それは 不可能だ。

あなたは 自分で 向かわなければならない。
自分自身の〈存在〉を深く 掘り下げなければならない。

幾層にもわたる存在証明、偽りの存在証明を 壊さなければならない。

自分自身の なかに入るとき、そこには恐れがある。
混沌が入り込んでくるからだ。
あなたは、どうにかこうにか 自分の偽りの存在証明と つきあってきた。
あなたは、そこに収まっている。
自分の名前は誰それだ と知っている。
何らかの資格、証明書、大学の学位、名誉、金、相続財産を持っている。

あなたは 自分自身を定義するために 一定の方法を持っている。
一定の定義を持っている。

それは、どれほど効果的かは別として、とにかく 役立っている。

内側に入る ということは、この 何かの役目を果たそうとしている 定義を落とすことだ・・・そこには 混沌がある。

 自分の中心に達する前に、あなたは 非常に混沌とした状態を 通過しなければならない。
それゆえ、そこには恐れがある。


…07に 続く

MEDITATION
THE FIRST AND LAST FREEDOM by OSHO,
「新瞑想法入門」
(翻訳) スワミ・デヴァ・マジュヌ
(発行) 瞑想社
(発売)(株) めるくまーる