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「信心銘」by OSHO, 第七章、⑤

 
 彼は 必ず破壊する。
そして、夢はハートに密接している。

人は、夢を自分のハートだと思っている。

だから、夢が破壊されると、人は自分が破壊されているように感じる。
それはまるで、誰かに 殺されかかっているようなものだ。

ヒンドウー教徒は、このことに気づいていた。
だから彼らは、真の導師は、死のようだと言う。

 導師の所へ行く時、人は 死のうとしているのだ。
あなたは 死ななければならない。
人は死ななければ 生まれ変わらないからだ。

自分の夢が壊された時、真理が現れる、真理が顕示される。



 あなたが 誰かを好きなのは、その人が、あなたのエゴを 助けてくれるからだ。

あなたが ある女の子が好きなのは、その娘が あなたは完全な男だと言ってくれるからだ。

 あるとき、二人の若い恋人たちが 海辺に座っていた。
大きな波が打ち寄せていて、男の子が言った。
「寄せろ波。大きく、大きく、大きくうねろ」
波は、大きく、大きく、大きくなった。

すると、女の子が言った。
「すごい!海が あんたの言うこと、聴いたじゃない」

 この娘なら あなたは好きになる。
そして自分のエゴを 援助してくれるなら、あなたも、そのお返しに 相手のエゴを援助する用意がある。


 何もかも ぴったりなら、その人を好きになる。
それは お互いの協定だ。

相手が 自分自身で あり始めた瞬間、あるいは 何かが合わなくなったり、その人が 頑固に譲らなかったり、
あなたを 支配しようとし始めたり、所有しようとし始めたり、
あなたのエゴを 傷つけ始めたりしたら、とたんに あなたは その人を嫌いになる。


 そして、それが 必ず起こることになる。
なぜなら、相手は、あなたのエゴが 強化されるが故に、あなたを好いているわけではないからだ。
相手が あなたを好きなのは、彼、または彼女のエゴが強められるからだ。

その人が あなたを好きなのは、自分の自己のため、自分のエゴのためだ。

またあなたが好きなのも、自分の自己が 強化されるためだ。

二人の目的は それぞれ違う。
だから、こんな協定が、永久に続くはずがない。

それに あなた方の目的は、ただ異なるだけでなく、互いに 相容れない。

何しろ 大将になれるのは たった一人なのに、二人が 大将になろうとしているのだから。


 初めのうち、二人の関係は、非常に甘い。

二人の領土が まだはっきりしていないからだ。
やがて、落ち着いて来るにつれ、二人は だんだん頑固になり、独占的に、支配的になり、ますます 相手に対して 攻撃的になる。

そうして嫌いになり始める。

人は、どんな仕方にせよ、自分の優越性を 引き下げようとする者を憎む。
人が愛するのは、自分を優越者に してくれる者だ。


 エゴは 絶えず 劣等感に苦しんでいる。
このために ある種の男は、この女性、あの女性と、無数の女性を 愛したくなる。
彼は ドンファンになるかも知れない。
というのも、女性は いつも、最初だけは、手伝ってくれるからだ。

それは 戦略だ、女の戦略だ。
最初だけは、女性は あなたを 手伝ってくれる。
そのうち、もう あなたは逃げられない、あなたは捕まった と彼女が感じたら、彼女はあなたを 支配し始める。


 人は たくさんの 女性を征服したいと思う。
だが それは、ほんの最初だけだ。
知っての通り、あらゆる恋愛は 最初は美しいが、最後まで美しい恋愛を 見つけるのは実に難しい。
稀なことだ。
そしてもし、そんな恋愛を見つけられたら、その時 初めて、それが本物の恋愛だったのだと分かる。

 終わりが証明することになる。
初めではない。
初めは どんな恋愛も美しいからだ。

だがほんの最初だけだ。
二人とも外交的で、二人とも相手に いい顔を見せあい、誘惑するという自分の 売り込み中だからだ。

だが 売れてしまったら、顔は変わる。
本物が 浮び上がって来る。

攻撃的な エゴが働き始める。
その 最後にやって来るものこそが本物だ。

 本物は 常に最後にやって来る。
決して最初ではない。
というのも、初めは 二人とも、相手に近づき、親しくなろうとしているからだ。

いったん親しくなって、すべてが当たり前になったら、今度は 本物が噴出する。

…⑥に続く

「信心銘」by OSHO,
(訳者) スワミ-パリトーショ
(発行所) (財) 禅文化研究所